- 2014.06.24 Tuesday
高栄養食 療養食
高齢フェレットさんや病気療養中のフェレットさんによく使われていますね。
使用目的としては・・・
少量で高栄養、嗜好性が高い、強制給餌しやすい
少量でも準備しやすい、保存しやすい
などではないでしょうか?
長くこれらをご使用されてるママパパさんは、
いくつかの商品をご存じと思いますが、
それらを比較されたことはありますか?
比較されて選んでお使いでいらっしゃいますか?

どの商品を食べさせてあげたいと思われましたか?
どの商品が必要な栄養だと思われましたか?
どの商品が貴方のフェレットさんのオナカに合うと思われましたか?
(どんなに良いものでもオナカに合わなければ腸管吸収は下がります)
ではそれぞれの商品のキーポイントを、系統別に掘り下げてみましょう♪
☆○o。タンパク質・脂質。o○☆

ミルクプロテイン
乳たん白濃縮物。脱脂粉乳を脱水および乾燥したもの

大豆油
大豆の精製油と思われる
(圧搾油は非常に高価で一般流通のほとんどは
ノルマルヘキサンで精製されたもの)
トランス脂肪酸を多く含む
(商品としては安定する油、体には利益より害の方が非常に多い)

入れれば成分分析上の脂質数値はあがるのだろうケド・・・
卵黄パウダー
卵黄の粉。
(噴霧乾燥したものと思われる。カップラーメンのあの卵とは別物)

使ってる卵に拘って欲しいところだけどどうなのでしょう?

消化態ミルクカゼイン
牛乳の2大タンパク質のひとつ(消化態=水溶液だと思います)
アミノ酸バランスがよく生物活性ペプチドを含む
時間をかけて長時間アミノ酸を放出する
ミルクの均質化・安定化に貢献(分離せずまざる)
チロシンの比率が高くノルアドレナリンやドーパミンを上昇させる
(神経伝達物質の活性が上がる)
ミルクのアレルゲン

ホエイに比べれば安価でボディービルダーさんには効果的にウケが
悪いようですが、タンパク源ならばむしろ当然必要です
MCT
中鎖脂肪酸。植物油には含まれない成分
消化吸収がよく小腸から直接門脈に入り、肝臓で分解され
エネルギーになりやすい
酸化安定性に優れた油

この取下げ問題で問題視されているのはこの中鎖脂肪酸ではなく、
ジアシルグリセロールですのでご心配なく♪
脂質をこれで入れてくるあたりに本気と優しさを感じます
乳製品
動物の乳を使用して作られたものの総称。

乳製品のお家元ですから色々持っているのでしょう・・^^;

ミルクホエイ
乳清。チーズを作る際に分離されるタンパク質からカゼインを除いたもの

必要性もバランスもわかっての配合なのでしょうね
消化態ミルクカゼイン
B商品参照

ミルク発酵物
動物の乳を発酵して作られたもの。

卵黄粉
A商品参照(卵黄パウダー)

チーズ

でも良質のものを見つけるのが非常に困難です><
自称乳製品マニアのみのるも欲しいものは簡単に手に入ってません
これも拘っていただけているでしょうか?
小麦胚芽油
小麦の胚芽から抽出した油。
リノール酸・ ビタミンEを豊富に含み抗酸化に役立つ

0か100か?ってほど変わってきます。
古来からの圧搾法(搾る)では原材料に含まれたEがそのまま含まれますが、
現在一般的なノルマルヘキサン抽出法では、高温加工なので
破壊されてしまう方が多いのです。
小麦胚芽油はそれでも他の食物油よりEが多いのでしょうけどね。
(ノルマルヘキサンはベンジンの仲間です)
中鎖脂肪酸(MCT)
B商品参照

精製魚油
他の脂肪油と異なる脂肪酸成分を含む
EPAやDHAなどのω-3脂肪酸である高度不飽和脂肪酸の含量も多い

製造時のリスクは当然あるのでしょう
そうしてでも欲しいω-3脂肪酸なのですよネ・・・
☆○o。アミノ酸・機能性食品・その他。o○☆
(V/M以外の原材料)




そつなく・・・と言う感じで、よく見たら積極的な消化酵素がないですね。
麦芽+植物性繊維+オリゴ糖を、病気の子の腸内細菌でどうにかしてって?
原材料の自立性がないのは、病気の子に酷じゃあないのかな?
それともワンちゃんにはそんな底力があるのだろうか?(犬向け商品です)
あとは言うまでもなく、BHA、BHT。
フードであれほど避けるものを病気の子に?この際無視!ってできるのかしら?




必要最低限!!分かりやすいスタンスですね。
人間用介護食での経験からなる取捨選択なのでしょう。
胆汁末を用意されるあたりはメーカーの研究による自信を感じます。
高栄養食はあくまでも一時しのぎ、完全に消化吸収運用に的を絞ってます。
出るウンチまで考えていないのは・・これで栄養つけて後で考えてね!かな?
ゴハンの併用などでウンチコントロールするのはママパパ次第♪




こちらは肝臓脾臓ケアの高栄養食なので、A、Bの商品とはちょっと違う内容です。
(メーカーには一般的な高栄養食もありますがフェレットさんにはこちらが
一番オススメなのでこの企画に選びました)
B商品が必要最低限ならば、こちらは徹底的に可能性を追求している印象です。
欲しいものがとことん入っていて、嫌なものは一切入れてきません。
これだけ揃えて配合するには、広い知識と長い経験が要求されるでしょう。
動物の栄養補完食を十八番とするメーカーだからなせる業ですね。
☆○o。まとめ。o○☆
ひとつひとつを検証して良し悪しではなくて、必要なのは総合力で、使えるものかどうかです。
高栄養食を必要とする体へ、一番最初に重要なのは「カロリー摂取」です。
ここまでを踏まえて考えてみましょ!
糖質や脂質をいち早くエネルギーにする配合がなされているか?
次にタンパク質が、そのエネルギーと添加されている補酵素に乗って、
アミノ酸としての役割を果たせる環境にあるか?
これらをバックアップするだけの機能性食品は有効に働くのか?
さらにその前にあるのが・・・消化吸収できるものか?デス♪
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1.消化吸収ができる配合 2.素早いエネルギー転換が可能(カロリー摂取) 3.有効なタンパク質と十分な補酵素の存在 4.力を添える機能性食品とV/M |
これら全てを賄える商品がこの3つの中にあったでしょうか?
せめて理想に近いものを・・・貴方の目で選んでください。
食べるのは大事な大事なフェレットさんたちです。
次回は「フェレット専用 高栄養食 療養食 パストタッティカ」です

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